

そんな中で意外と多いのが、口呼吸による不正咬合です。アデノイド(咽頭扁桃)の肥大による気道の障害で出現する不正咬合については以前より言われていますが、「鼻閉による口呼吸」は(以前はあまり見られなかったせいか)さほど取り上げられていませんでした。しかしここ数年来、ご相談に見える小学生のお子さんの多くに認められるようです。
鼻閉やアテノイドの肥厚で気道が狭くなると、どうなるのでしょう?人は呼吸をしなくては生きてはいけないので、鼻からの呼吸が出来なければ自ずと口で呼吸するようになります。口をポカンと開けていることによって、僅かですがほっぺたからの内向きの圧力が強くなります。そのため上顎の歯列が側方から押され、左記の尖った逆V字になってしまいます。

それでは、口呼吸が原因となる不正咬合に対してどのような矯正治療を行なえばよいのでしょうか。
患者さんが成長期にある場合は、比較的簡単な理屈で治すことができます。子どもと大人の上顎は構造が違い、子どもの顎の骨格は成長途上なので、この時期に上顎を広げて歯並びを整える治療をすることが理想的です。
最も重要なポイントは、上顎を横に拡げてあげることです。 上顎の天井の骨は左と右の骨からできており、真ん中の『正中口蓋縫合』と呼ばれるつなぎ目で骨同士がくっついています。子どもの頃は正中口蓋縫合がまだくっついてなく、ゼリーのように柔らかい状態で、成長とともに、縫合部は新しい骨を作りながら、成長していきます。
この時点で上顎を機械的に拡大していくことで、縫合部が刺激されて新しい骨が活発に作られるので、上顎をさらに大きく成長させることが出来ます。また、その裏にある鼻腔(空気の通り道)も広がり、鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸を改善する環境が整います。
また、顎が広がることで、歯が並ぶ場所も増加しますので、その後の矯正治療の上でも有利になります。
さかのデンタルクリニックでは、スケルトンタイプの固定式拡大装置を使って顎自体の拡大を目指します。小児矯正歯科は三重県三重郡川越町の歯科医院(歯医者)さかのデンタルクリニックへ/小児矯正歯科対応の歯科医院

自分で外すことのできる可撤式の装置の代表格が『床矯正装置』です。
取外しが出来るため手軽ですし、衛生面でも優れていますが、拡大のためのスクリューを組み込んだ床矯正装置は、その構造上、正中口蓋縫合を拡げることは困難です。
(※症例によっては床矯正に適しているケースもありますので、お口の状態を確認させて頂き、当院では最も適した矯正治療法を提供させて頂いております。)
一方、固定式拡大装置は取外しが出来ない為、大変そうなイメージですが、歯磨きさえきちんとできれば管理は楽です。固定式の中でもスケルトンタイプの拡大装置は、あまり痛みもなく正中口蓋縫合を拡げることができるので、優れていると言えます。
さかのデンタルクリニックでは、上記の観点から、上顎の骨の拡大には、スケルトンタイプの固定式拡大装置を使います。起きているときも寝ているときも、一日中つけたままなので、拡大する力の効果は確実です。装着した直後は「しゃべりづらい」「食べたり飲んだりしづらい」という違和感がありますが、子どもたちの多くは一日たてば慣れてしまいます。
この装置では、正中口蓋縫合に数キログラムの強い力がかかるため、上顎を左右に広げることができます。
しかし、力が大きすぎるので、歯そのものは動きません。

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このように、顎の骨の成長期を利用して、顎を広げたり、上下のあごの位置関係を改善したり、歯が正しく生えてくる環境を整える治療を「T期治療」といいます。
顎の骨の成長が終了してから、生えそろった永久歯をきちんと並べるための治療を「U期治療」といいます。残念ながら思春期の成長の残っていない場合には、歯のみを動かすことはできません。ブレースと呼ばれる装置を個々の歯の表面に張り付け、ワイヤーを通して治療に当たります。インプラントアンカーを併用したり、程度によっては顎骨を離断する外科手術を併用することもあります。
尚、T期治療で顎の骨格や歯列を改善しても、歯並びの状態によってはU期治療が必要な場合があります。
次に、当院での小児矯正症例を掲載しておりますので、併せてご参考下さい。小児矯正歯科は三重県三重郡川越町の歯科医院(歯医者)さかのデンタルクリニックへ/小児矯正歯科対応の歯科医院


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